月刊少年マガジン11月号より、
海皇紀、第九十一話。
サナル艦隊に対し、「策」の仕上げをする為、
たった4人で斬り込みに行くファン。
ボートで、しかもたった4人で向かって来るファン達を見て、
ウォルカ・ベアス、艦長らも、意図がつかめない。
「たった4人で何をするつもりだ・・・?」
「判った・・・降伏にきたのだ」
ベアスはこう判断し、ファン達の為に道を開けさせる。
向かい合う、ファンとベアス。
ファンを愚弄するベアスに対し、ファンはこう尋ねた。
「戦・・・てな何を第一にしてやるものだと思ってる?」
「戦とは、策略と統率でやるものだ」
そう答えるベアスに、ファンは、大事なものが抜けていると言う。
「戦ってな、士気でやるもんだ」
艦長達への礼も無く、処罰するとは、
お前はオレが思っていた通りの男だ。
艦長達の判断で、旗艦を救助に向かい、
そのおかげで八番艦からベアスが逃れられた・・・
ファンは、こう説明し、続けた。
オレは、ここにいるサナル艦隊の精鋭を口説きに来たんだよ。
一連のやり取りを見ていた隊員達は、
自分達の判断、行動をファンが認め、
罰したベアスをファンが咎めたことで、
その時、僅かに、顔がほころんでいた。
「殺せ!」
既に、ベアスのその命に従う者は、誰もいなかった。
自分の命令に従うものがいないと知ると、
怒りを露にするベアス。
「たまには自分の手を汚してみたらどうだ」
ファンの剣がベアスに向かって抜かれると、
ベアスは、動けずにいた。
ベアスが降伏したため、剣をおさめて背を向けたその時、
ベアスが短刀でファンに斬りかかった。
だが、アグナの槍が、同時にベアスの胸を突く。
ファンは、サナル艦隊全員に訊く。
「オレは皆の力が欲しい・・・」
説明を聞いた隊員達は、笑顔で賛同した。
かくして、ファンは、その魅力でサナル艦隊を全員の心を
盗み取ったのだ。
海皇紀は、月刊少年マガジンで連載中。
